津軽のお寺 専求院

玄関。

こんにちは。
春本番ですね。

風は冷たいものの、日差しは春そのもの。
景色がピンクに見えるのは、さくらを楽しみにしている私だけでしょうか?(笑)

今日のお寺の桜はこんな感じ。

つぼみがちょっと膨らんでるようで、嬉しくなっちゃいますね。

春は何かを始めるのにちょうど良い季節です。

春は芽吹く季節。

我が家にも小学一年生になった次男がいます。
いわゆるピッカピッカの一年生。

入学式は新入生が本当にピッカピッカで、まぶしいくらいでした。

新しい環境に早く慣れてくれればと思います。
母は一年生のお道具箱の名前付けで、すでに肩が凝りましたが・・・(笑)

ところで、新一年生のみならず、新しい職場、新しい学校の門をくぐる方もたくさんいるのではないでしょうか。

つまり、新しい玄関。
家の正面にあり、表入り口という意味なのでしょう。
見栄を張って外観を豪勢に見せることを「玄関を張る」、面会させないで客を帰らせることを「玄関払い」などといいます。

この「玄関」は仏教語です。
本来は建物の名前ではなく、「玄」妙な道に入る「関」門という意味で、奥深い教えに入る手始め、または糸口を指すのだそうです。
(この場合の「妙な道」とは特別優れている道、という意味です。)

この仏教語が建物の名前となり、客殿に入る入り口を指すようになったそうです。

室町時代から桃山時代にかけて盛んになった書院造りに、その形式がとり入れられましたが、まだ庶民住宅には造ることを許されていませんでした。

江戸時代になって、民家や一般の建物にも広まり、明治以降は現在のように正面入り口を呼ぶようになったそうです。

春は新しい玄関に足を踏み入れることが多い季節。

今一度、襟を正して足を踏み入れたいものです。

読んでくださりありがとうございました。

合掌。

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