津軽のお寺 専求院

思いやり。

こんにちは。

今日は雨が降り、地域によってはどしゃ降り。
秋田は経験のないほどの猛烈な大雨という表現を注意報で流れていました。

先ほどいらっしゃったお檀家さんから聞いたのですが、弘前を流れる岩木川も見たことのないほどの増水だそうです。

さて、お盆の時期。

お盆の行事はご先祖さま、亡き人に対する思いやりであふれていると思いませんか?

例えば、迎え盆、送り盆とも言いますが、家の門口で「迎え火」「送り火」を焚く。
この灯りは遠くからやってくるご先祖さまの道しるべとなっています。
足下が暗くならないようにという、思いやりのある習慣ですね。

また、キュウリの馬や茄子の牛。
ご先祖さまがこちらに来る時は、馬に乗って早く来て欲しい。
あちらに帰る時は、牛に乗ってゆっくり帰って欲しい。
遺された私たちの気持ちが素直にあらわれている習慣です。

このように、感謝や思いやり、命の継承を確認できる日本の素晴らしい習慣であるといえます。

近来「死」や「生」を語る機会がなくなってきたように感じています。

昔は自然に「死」を見たり、向かい合ったりし、結果自分の「生」を確認する場所がありました。
今こそ、このようなことを語るべきなのに、なかなかその機会がありません。

お盆はそうした話題を自然にできるよい機会であると思います。

ご家庭でもお盆を機会に、ご先祖さまのお話をしながら「生」と「死」 を確認してみてはいかがでしょうか。

合掌。

 

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